1/23(あるいは短歌についての短い考察)
昨日は文章が長かった。 もっと短くできないものかなとも思うのだけど、 ひとつひとつの物事を追っていくように書くと どうでしてもああなってしまう。 その点で短歌や俳句というものは あれだけの少ない文字数で それでも人々の心を深く底まで響かせる事が出来るから不思議だ。 久々にこの歌と、とある所で再会した。
「柔肌の熱き血潮に触れもせで寂しからずや道を説く君」
鈍感な男の心を晶子は嘆いたのだろうか。 儚い歌だ。しかし儚い故にこの歌はどこまでも美しい。 そして哀しい。色は匂へど散りぬるを。 つい、燃え上がってしまうんだろうね。 だから人間なんだろうか。 だれかがそれを渇愛と名付けた。
男は、何かの修行の途中だったのかもしれない。 あるいは単にその女に興味がなかったのかもしれない。 しかしもしかすると実は恋の恐ろしさというものを知っていたのかもしれない。 悪い男だと自分の事をどこかで悟っていたのかもしれない。
通り過ぎれば時間と共に終わったものかもしれない。 女はどうだったんだろう。 出会いの不幸を嘆いたりしたものだろうか。
最近こういう深い歌、聞かないなあ。 |