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清水寺本堂
竣工:江戸時代初期
所在地:京都市東山区清水1丁目
古来からある日本建築はだいたいが屋根を大きくし建築本体である柱や梁、そして壁や床を守る仕組みになっているが時にその事を全く気にしないかのように大胆な構図を取る事があると思う。私にしてみればその代表格はこの清水寺と厳島神社なのだが。

ここ清水においては本堂の前に大きく舞台を作り出し桧で作られた床は結果雨から守られていない。しかしながら山の中に舞台を作るというこの大胆な発想がありそれがまた多くの人の心に共鳴したからこそこうして愛されるべき建築として今まで残っているのではないだろうか。

人が集まる場所とは広く人を受け入れられる環境が整っていることが無条件のうちにもあると思う。美しい緑に守られた信仰の場であるこの清水はこれからもなお多くの人が訪れる事だろう。

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